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「地域コングロマリット経営」シリーズ第3回目です。
今回は、いよいよシリーズのメインテーマである地域コングロマリット経営についてです。
地域コングロマリット経営とは何か?についてですが、「特定の地域で複数の事業体を持つ経営」という意味です。
多角化経営とは違うのかと疑問を持たれる方もいると思いますが、多角化経営とは異なります。
多角化経営とは何が違うのか
多角化経営というと、事業の数を増やすことに重きが置かれ、多角化することが目的になり事業数は多いが一つ一つの粒が小さくなりやすいです。
一方で、地域コングロマリット経営は様々な事業が他の事業にも良い影響をもたらします。事業間でシナジーが生まれます。
それぞれの事業体を「会社として経営する」経営者の役割を担う人材がいて、強い組織になっている経営のことを言います。
どのように地域コングロマリット経営を進めていくのか
上で書いたように、「特定の地域で複数の事業体を持つ経営」ということから単一の事業のみであれば新規事業を始めていくと思います。
新規事業を始めていくうえで、意識したいポイントがあります。
一つ目、新規事業はゼロから新しいビジネスを生み出すということではなく、自社にとって新しい事業を取り入れるということです。
中小企業にとってゼロから新しいビジネスを生み出すのは時間とコストがかかりすぎます。
ですから、既にある事業を自社に取り入れてみてはどうでしょうか。
そのためには事業のライフサイクルを4つの期間に分けてみます。
「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」に分けたとき「成長期」の事業を取り入れてみるということです。
二つ目、その事業を取り入れたらその地域に合わせてビジネスモデルを構築していくことです。地域の特性を知っているという強みを活かしていきます。
三つ目、事業のまとまりを意識することです。複数の事業間で共通項を持つことでより効率良くシナジーを生み出せます。
次回に向けて
新規事業参入はゼロからビジネスを生むのではなく、既にある事業の中から選択し、地域に合わせていくことで特定の地域で複数の事業を持つことができ地域に根付いた会社となっていきます。
中堅企業化に向けて地域コングロマリット経営は有効な手段であると思います。今、事業の柱を増やしたいとお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
次回は、事業の柱を増やし第二本業化で成長を加速させるにはどのように進めていけば良いかについて解説します。
最後までお読みいただきありがとうございます。
◆第1回:地域コングロマリット経営|逆風の時代を生き抜くために
◆第4回:地域コングロマリット経営|第二本業化で成長を加速させる
◆第5回:地域コングロマリット経営|既存事業と第二本業の戦略モデル
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