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中小企業省力化投資補助金とは?仕組みや申請ステップ、メリットなど

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さいたま市浦和の会計事務所、中小企業の経営パートナー「税理士法人新日本経営」です。

補助金や助成金の活用を考えている事業者の方は多いでしょう。

そこでこの記事では2024年に公募が始まった新しい補助金「中小企業省力化投資補助金」についてご案内します。

人手不足や生産性の停滞に悩んでいる事業者が活用できる補助金です。

 

中小企業省力化投資補助金とは

人手不足が深刻化する中、多くの中小企業が業務の効率化を求めています。

そんな企業を支援するのが「中小企業省力化投資補助金」です。

本補助金を活用すれば、IoTやロボットを活用した最新の省力化設備を導入し、作業の自動化や生産性向上を図ることが可能です。

コスト負担を軽減しながら企業の競争力を高めるため、この制度を積極的に活用しましょう。

 

補助金の目的と概要

本補助金の目的は、企業の売上拡大や生産性向上を後押しするために、中小企業等の人手不足解消に効果がある製品導入の経費の一部を補助することで、中小企業等の付加価値額や生産性向上、さらには賃上げにつなげることを目的としています。

具体的には、以下のような設備投資を行う企業に対し、導入費用の一部を補助するものです。

・ロボットやAIを活用した自動化設備(例:溶接ロボット、ピッキングロボット)
・IoTを活用した生産管理システム(例:リアルタイム在庫管理、設備稼働モニタリング)
・労働負担を軽減する省力化機器(例:自動搬送システム、無人レジ)

導入する省力化製品は、中小企業省力化投資補助金のホームページなどで公開されている製品カタログから確認することができます。

今後もさらに追加がされていくと思われますので、検討製品が対象になった場合は補助金の活用をぜひ検討しましょう。

参考:製品カタログ|中小企業省力化投資補助金

対象となる製品カテゴリ一例
・清掃ロボット ・配膳ロボット ・自動倉庫 ・検品、仕分システム ・無人搬送車(AGV・AMR)
・スチームコンベクションオーブン ・券売機 ・自動チェックイン機 ・自動精算機 ・タブレット型給与許可システム
・オートラベラー ・飲料補充ロボット ・デジタル紙面色校正装置 ・測量機 ・丁合機
・印刷用紙高積装置 ・印刷用インキ自動計量装置 ・段ボール製箱機 ・近赤外線センサ式プラスチック材質選別機 ・デジタル加飾機
・印刷紙面検査装置 ・鋳物用自動バリ取り装置 ・自動調色システム ・蛍光X線膜厚測定器 ・自動裁断機   など

 

補助対象者

本補助金は以下の要件を満たす事業者が対象となります。「資本金」や「従業員数」が業種によって異なります。

業種 資本金 従業員数(常勤)
製造業、建設業、運輸業 3億円以下 300人以下
サービス業(ソフトウェア業、情報処理サービス業、旅館業を除く) 5,000万円以下 100人以下
小売業 5,000万円以下 50人以下
ゴム製品製造業(自動車又は航空機用タイヤ及びチューブ製造業並びに工業用ベルト製造業を除く) 3億円以下 900人以下
ソフトウェア業又は情報処理サービス業 3億円以下 300人以下
旅館業 5000万円以下 200人以下
その他の業種(上記以外) 3億円以下 300人以下

事業規模の要件以外にも「人手不足であること」も要件になります。

しかし、口頭で伝えるわけではなく、「直近1ヶ月の従業員の平均残業時間が付き30時間を超えている」「い離職・退職によって従業員数が前年度比で5%以上減少している」「採用活動を行い求人を掲載したものの、充足には至らなかった」などいずれかの状況を示す書類の提出が必要になります。

 

補助金額と補助率

補助率の上限は一律で2分の1以下ですが、補助上限額は従業員数と賃上げを達成したかによって異なります。

従業員数 補助率 補助上限額 賃上げを達成した場合
5人以下 1/2 200万円 300万円に引き上げ
6~20人 500万円 750万円に引き上げ
21人以上 1,000万円 1,500万円に引き上げ

なお、賃上げの目標は、
「① 給与支給額+6%以上かつ、②事業場内最低賃金+45円以上とする」
労働生産性向上の目標として、
「年平均成長率3%以上向上させる」
とそれぞれ要件があります。

上記のうち賃上げ目標を達成した場合が補助上限の引き上げが該当します。

 

申請にあたり

応募・交付申請は「中小企業等」と「販売事業者」が共同でおこないます。販売事業者はホームページの製品カタログから確認することができます。

参考:製品カタログ|中小企業省力化投資補助金

 

申請の流れも確認しましょう。

STEP1:公募要領の確認
「公募要領」にて、補助金制度の概要、対象経費、スケジュール、補助対象事業者に該当するかなどを確認します。

STEP2:gBizIDの取得
申請は電子申請となるため、gBizIDプライムアカウントを取得が必要です。
gBizIDの取得はこちら>>>https://gbiz-id.go.jp/top/

STEP3:カタログから製品選定
「製品カタログ」から希望する対象製品を選定します。
製品カタログはこちら>>>製品カタログ|中小企業省力化投資補助金

STEP4:販売事業者の選定
対象製品ごとに記載されている「販売事業者一覧」から販売事業者を選定し、サポート窓口電話番号もしくはサポート窓口メールアドレス宛に連絡します。

STEP5:販売事業者と共同申請
販売事業者と共に、必要な書類を用意、申請受付システムで申請を行います。

 

応募・交付申請の受付期間は現在、随時受付となっています。早期の省力化を実現するため随時受付をおこなっていますが、場合によっては受付期間の変更もありますので、予め公式サイトで確認しましょう。

採択・交付決定は申請から概ね1~2か月程度が予定されています。

 

補助金を活用するメリット

この補助金を活用するメリットを具体的にご案内します。

〇業務の効率化と生産性向上
単純作業をロボットやAIに任せ、自動化することで人手不足の影響を軽減することができます。
ほかにも、IoTを活用したデータ管理で、業務の無駄を削減できるでしょう。

〇コスト削減と利益向上
ロボットやAI活用で作業の自動化することにより、人件費の削減にもつながります。
また、エネルギー効率の良い設備を導入することで、電力や維持コストの削減につながります。

〇労働環境の改善と従業員満足度の向上
危険な作業や重労働をロボットに任せることで、従業員の負担を軽減することができます。
従業員にとっても快適な労働環境が提供でき、定着率やモチベーションが向上し、人材の定着にもつながるでしょう。

〇企業の競争力強化
最新技術の導入できれば、他社との差別化が図れるかもしれません。
そして、高品質な製品・サービスの提供が可能になり、顧客満足度が向上にもつながります。

〇資金負担の軽減
製品費用の補助されるため、コストを抑えながら進めることができますので、今まで取り組めなかった施策にも積極的に検討することができます。

まとめ

中小企業省力化投資補助金は、業務の自動化や効率化を支援する重要な制度です。特に、人手不足に悩む企業にとっては大きな助けとなります。

補助金を活用することで、新しい技術を取り入れ、企業の競争力を高めるましょう。

補助金の申請には、計画的な準備が必要ですが、成功すれば業務の効率化と生産性向上に大きく貢献します。自社の課題を明確にし、この制度を積極的に活用しましょう!

 

 

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