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変動費と固定費を分類する3つの理由と経営に役立つ2つの指標

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さいたま市浦和の中小企業の経営パートナー、税理士法人新日本経営です。

 

社長様は損益計算書を確認するときに費用の部分に注目したことはありますか?

費用は事業を営むうえで発生し、「変動費」と「固定費」に分類することができます。

売上に応じて金額が変わる変動費と、売上に関係なく発生する固定費に分けることで正しい会計処理や効率的に経営改善、売上目標の設定などメリットがあります。

変動費と固定費の違いや分ける理由と知ることができる指標をご案内します。

変動費と固定費の違い

変動費と固定費の概要をまず理解しましょう。

変動費とは

変動費とは、売上や生産量に応じて増減する費用を指します。

変動費の例
・商品仕入 ・材料仕入 ・外注費 ・販売手数料 ・運送費

例えば100個の商品を販売するためには100個の材料が必要であれば、販売数が増えると材料も増えます。

固定費とは

固定費は売上や生産量に影響されることなく常に発生する費用を指します。

固定費の例
・給与 ・地代家賃 ・リース料 ・減価償却費 ・広告宣伝費

固定という言葉から固定金額であることが固定費と考えるかもしれませんが、基本は「売上に比例して増減しない」のであれば、固定費となります。

 

変動費と固定費を分ける理由

なぜ、変動費と固定費に分類するのか。理由も理解しましょう。

利益の予測が可能

利益を把握するためには売上高から費用を差し引きます。売上の予測を立てた場合も、変動費と固定費を分類しておけば、それぞれ適正な金額で計算を行うことで利益の予測を立てることができます。

例えば、売上が2倍になる事を予測した場合、変動費も2倍になると推測できます。変動費と固定費に分けていれば、どの費用を2倍にして差し引けばよいかすぐに分かることができ、最終的な利益数値に近い利益予測が立てられます。

経費削減効果の違い

利益が減ると費用を削減しようと経営者は考えます。例えば、売上の増減に関わらず発生する人件費を削減する目的でリストラをして、収益の改善を図ります。

売上が下がっても、連動して下がらない固定費を見直すことは改善効果が見られますが、売上と連動する変動費を削減すると業績悪化につながるリスクがあります。

新規事情立ち上げの基準

変動費と固定費を分けておくと、新しい事業を立ち上げるときに参考にします。

固定費は売上がなくても発生しますので、なるべく固定費はおさえて運営をすることで赤字幅を少なく済ませることができます。ただ、その分変動費が割高になることが多くなります。

 

変動費と固定費を分類すると何が分かる?

変動費と固定費を分類すると、今後の経営改善や目標設定に必要な指標が分かります。

限界利益が分かる

限界利益とは、売上高から変動費を差し引いた金額のことで、会社の収益力の大きさをしる指標のひとつです。

もし、限界利益が少ない場合は変動費の見直しを検討します。

また、限界利益から固定費を差し引くと経常利益が求められますので、経常利益が少ない場合は固定の見直しをします。

損益分岐点が分かる

損益分岐点は、将来売り上げが落ちても利益が出るラインはどこか見極めることができる指標です。

売上高と変動費と固定費の合計した費用額の交わるポイントが損益分岐点となり、超えれば黒字、越えなければ赤字です。

損益分岐点を超える売上高が見込めない事業は見直しをしたり、目標売上高に到達するために参考にしたりします。

 

まとめ

事業を営むうえで費用を「変動費」と「固定費」に分類することで、企業の利益や経営改善、目標値の見直しなどの指標となる「限界利益」や「損益分岐点」を知ることができ、より効率的に業務分析をおこなうことができます。

そのように費用を分けていないけれど、経営改善や経営計画のために必要と感じる社長様は損益計算書の経費の部分をご覧になってみてください。

税理士に相談の上、費用を分類をして、経営改善に役立てていきましょう。

 

 

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