さいたま市浦和の中小企業の経営パートナー、税理士法人新日本経営です。
本日は債務超過について。
債務超過のイメージはあまり良くありません。債務超過が大きくなると今後の事業継続が難しくなったり、最終的には倒産になったりと及ぼす影響は多大です。
また、債務超過と混同しがちな赤字との違いも含め、債務超過のデメリットや解消方法などをご案内します。
債務超過と赤字の違い
債務超過「債務が超過している」とは、資産よりも負債が多い状態を指します。
簡単に言うと、資産を全て換金したとして負債を返済しても、まだ負債が残ることです。
一方、赤字とは収益よりも費用が多い状態を指します。
損益計算書で利益がマイナスになっている状態を表します。
赤字だからと言って必ずしも債務超過になっているとは限りません。債務超過の企業でも単年度黒字の企業もありますし、赤字であっても資産が十分な場合は債務超過ではないパターンもあります。
しかしながら、赤字が続くことはいずれ債務超過が起こる可能性もあります。また、債務超過が少額だからと放っておくと対処しきれなくなることもあります。
そうならないためにも、債務超過が及ぼす影響と解消方法についても理解しておきましょう。
債務超過が及ぼす影響
債務超過のリスクはさまざまですが、その中でも共通して言える影響についてご案内します。
融資が厳しくなる
金融機関は融資の審査に財務状況を確認します。債務超過に良い印象はなく、資金繰りの厳しさと返済能力の低さが問われます。
金融機関側は貸し倒れのリスクを恐れ、融資を断るかもしれません。また、すでに借りている場合は返済を要求することもあります。
取引先の信用低下
債務超過は取引先の信用問題にかかわります。
代金の未払いなどが起こる前に、新規の取引を断られたり、取引停止を要求されたりする可能性があります。
倒産リスク大
融資も受けられない、取引先とも継続が困難となれば、事業の回復改善が難しい状況となります。倒産が避けられなくなるかもしれません。
債務超過を解消する方法
では、債務超過を解消する方法について考えてみましょう。
利益を上げる
根本的に有効な方法は、きちんと利益を出すことです。売上をアップさせることも大切ですが、利益を出すためにはそれにかかる支出をおさえることも重要です。
一時的な取組みにならないよう継続をすることで、金融機関からの評価にもつながり、融資も前向きに検討してくれるかもしれません。
増資する
増資をすることで資産額が上がりますので、その分負債が解消されます。経営者に経済的余裕があれば出資できるかもしれませんが、そうでない場合は取引先や投資家など第三者の力を借りることも考えなければなりません。
債務免除
役員から借入金残高がある場合は、返済をあきらめ債務免除する方法もあります。免除した分だけ負債が減りますので、資産額が増えますが、債務超過の根本的な解決方法ではありません。
DESの活用
DES(Debt Equity Swap=デット・エクイティ・スワップ)とは債務を株式に転換して出資金とします。そして債務の返済義務を実質的になくします。
おもに融資をしている金融機関が救済策としておこないます。
まとめ
債務超過に陥らないことが一番ベストですが、もし債務超過になってしまったら自社の現状をきちんと理解と把握し、経営と収益の改善に努めましょう。
自社の状況を理解するには毎月の試算表の確認を怠らないようにしましょう。
気づいた時には赤字になっていた、債務超過になっていた、と焦ることがないよう日ごろから会社の状況を顧問税理士のサポートのもと確認しておきましょう。
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